野口整体 金井蒼天(省蒼)の潜在意識教育と思想

金井省蒼(蒼天)の遺稿から説く「野口整体とは」

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

姿勢を良くする時の注意

背筋をピンと真直ぐに!と言われると、後側面のグレーの線(外側)を意識する人が多いが、重力の線は体の中心(内側)を通っている。

野口整体と「無心」―後科学の禅・野口整体 1

「無心」を主題とする禅的な精神修養の道筋・野口整体 今日から、未刊の本の上巻第三部 後科学の禅・野口整体 に入ろうと思います。 ここでは鈴木大拙の禅思想が大きく取り上げられ、野口整体との共通性について述べられています。 この際、正直に言うと、私…

脱力を目的とした活元運動―禅文化としての野口整体Ⅱ 7

活元運動の生理学的理解のために 東洋的身体論を研究した哲学者の湯浅泰雄氏は、東洋の身体行が身体の訓練を通じて心の力を引き出そうとしているのに対し、西洋は身体訓練を通じて心を高めるという考え方がないことに注目しました。 そして、西洋のスポーツ…

現代の体育の問題と活元運動

1969年の「本来の体育」の約四十年前、野口晴哉先生は体育の問題について変わらぬ内容を述べています。補足としてお読みください。 (原文は旧仮名遣い、ブログ用に改行を増やしました。『野口晴哉著作全集 第一巻』全生論 一九三〇~一九三一年) 二 意識は…

本来の体育としての活元運動―禅文化としての野口整体Ⅱ 6

体力発揮とは何か 今回は、三 活元運動を本来の体育と説いた師野口晴哉 ― 科学的体育と禅的体育(29頁)からです。 2020年は東京オリンピックの年です。日本人の競技能力は向上し、メダル獲得数も期待されていますが、少し前にメダリストである女子水泳選手…

体から心へ―禅文化としての野口整体Ⅱ 5

腰(腰椎下部と骨盤)は身体の中心 今回は、教材Ⅱの二 禅・立腰教育・正しい正坐(24頁)から始めます(教材のPDFをダウンロードしてください)。 森信三氏の立腰教育というのは、小学校などでは一定の認知度があるようで、私も小学校四年生位の時に、担…

東洋宗教を基盤とする野口整体―禅文化としての野口整体Ⅱ 4

「修行」とは何か 今回は後編一 1 東洋宗教を基盤とする野口整体(20頁)から始めます。ここからは神道、仏教(禅)という、野口整体の基盤となった東洋宗教についての内容に入ります。 野口晴哉先生の書には「自彊不息」という印が押されています。これは…

西洋医学の中のヘブライズムとヘレニズム―禅文化としての野口整体Ⅱ 3

西洋医学の歴史 今回は3 西洋文明の基にある二元論的精神(15頁)から始めます。 ここには原発問題からヘレニズムとヘブライズム、そして健康×病気という対立の問題へ、と論文が一本書けるくらいの内容が詰まっています。 そこで、西洋医学の歴史からこのこ…