金井先生の「野生の思考」1
金井先生の説いた生活指針
先日、資料の整理をしていたら、以前に金井先生から頂いた生活指針?のようなものが出てきました。その全文をここに紹介したいと思います。
〇身体感覚の向上。(心の高きを、深きを求める)
〇病症を自然経過する。(潜在体力の発揮)
〇本気で生きる。(溌溂と生きる)
- 自分で自分の体を使っていく。
- 自分の体を把握していく。
- 自分の体験が今の結果を生んでいるのだから、これからの良き使い方が必要だ。
- 本気を知る。
- 自分の力を出す。
- 失われた身体、失われた自己を取り戻す。(「天心」の獲得)
- 習うより、慣れろ。
- 考えるより、真似して生活しなさい。
- 心は体についてくる。心は後からついてくる。
- 自分の体のプロとなる。―活元運動
- 自分の体の「持ち主」となる。
- 心は体に現われる。体は心を形づくる。
- 体は心であり、心は体である。身心一如。
- 心が変われば、体も変わる。体が変われば、心も変わる。
- 体が動かなければ、心も動かない。体が動けば、心も動いてくる。
- 体は、よく使い、よく休める。
- 体というのは、きちんと弛めば、きちんと緊まる。
- 気を「済」ませて、気を「澄」ます。
- 自発的に生活できる(動ける)身心の状態が大切である。
- 頭で考えたように行動でき、体が欲することを頭が感じられることが大切である。
- 「何かをやってみたい」という気になる。「何かができそうな気がする」、こうした空想が心に湧いてくることが大事。
- 体の勘、自然の勘を取り戻す。
- 感覚を育て、感受性を高度ならしむる。
- 身心の弾力と、自然の意欲を保持する。
- 整体を保持していくためには、心を体が整体であるよう使っていくことが必要である。
- 心して体を使いこなしていくことで、心が開かれ、拓かれ、能力が花開く。
- 心と体をつなぐものが「気」である。
(印刷された原文に入れてあった、金井先生の手書きの推敲を反映させてあります)
私が塾生になったのが2005年で、塾の教材や著書の原稿など、先生の執筆活動に関わる仕事をさせて頂くようになったのが2006年からのことでした。
私はこれを作るのには関与していませんから、それ以前に塾で使う教材として作られたものだと思います。
これを読んでみて、皆さんはどんなことを感じるのでしょうか。
「これこそ実践的真理だ!」と思う人もいれば、「よく意味がわからない・・・」と思う人もいるでしょう。また「野口晴哉先生と同じことを言っている」とか。
私は改めてこれを読んでみて、先生が伝えたかったことは、この当時から少しも変わらないと思いました。そして、これを実践していくことがいかに重要かをどのように伝えていくか、という指導者としての苦しみも変わらなかったのだ・・・と思ったのです。