追記―ユング心理学と金井流個人指導2
追記
金井先生の著書を商業出版するチャンスは二度あったのですが、二度とも「引用の長さ」が問題になり、交渉はまとまりませんでした。このブログでも長い引用が増えてきています。
最初の出版社との交渉の際、私は引用を短くすること、要約して減らすことを提案しました。出版実現を優先しようとしたのです。しかし先生は野口先生の「模倣を怖れるな」という話をして下さいました。
先日、月刊全生でその内容を偶然見つけ、その中で野口先生は「自分の書いたものは自由に転載して良い。模倣や模作は進歩の途上における必然的現象だ」と述べていました。模作から個性や独創が育ってくるというのです。
今更ですが、引用というのは、先生の想いを伝えるための表現力を得る過程そして手段であったのだとつくづく思います。