無目的で行う活元運動
五 2には「無所得(何かを得ようとしない)・無所悟(悟りを得ようとしない)」という、無目的で行う坐禅と、何もしていない安静状態の脳に、DMN(デフォルトモードネットワーク)という神経活動を調和させるはたらきがあることについての記述があります。
野口先生は、症状を無くそう、などの目的をもたないで活元運動を行うことについて次のように述べています(『月刊全生』)。
活元運動は目的があってやると純粋でなくなるのです。天心でやるのです。体中の力を抜いてポカーンとすることにそのコツがあるのです。
目的を持ってやると、頭に血が集まるせいか首の運動が多くなるのです。首の運動が多くなると吐き気やめまいが起こってくる。だから吐き気やめまいを起こす人は、天心に目的なく行なうということから離れて、(病気を治そうという)目的のためにやろうと努めすぎている人です。