このところ、ブログの更新が不規則になり申し訳ありません。今週も今日だけですがよろしくお願いします。
今回の内容は、だんだんと追いこまれていくNさんがなんだか気の毒になってしまうのですが、不整体になって負のスパイラルに陥っていく時、その陰に潜在化した不快情動があることを知って頂けたらと思います。これは誰にも起こりうることなのです。
③ 強い不快情動によって主体性を失った身心(=不整体)― 今回の指導前二カ月間の生活
これは指導の後日、Nさんとともに、これまで(3月31日~)、4月・5月の二カ月間の体調を振り返り、まとめたものです。
Nさんは、特にゴールデンウィーク以後、仕事が終って帰宅すると、ぐったり疲れて、眠気とだるさで家事に取りかかるのに時間がかかるようになっていきました。
ご主人は帰りが遅いことが多く、苛立ちを覚えていたその頃、三歳の長女も少しのことで癇癪を起し、「お母さんキライ!」「いや!」を連発するようになり、夕方から眠るまでに毎日二、三回はぶつかるようになっていました。
その頃、次第に余裕のなくなっていく自身の心を、Nさんは次のように振り返っています。
「頭がぎゅーっと締まっている感じがしていた。何とかしようと活元運動を試みたこともあるが、動かなかったり、動くとかえって気持ち悪くなったりした。娘が寝た後、一人で泣くこともあった」。
5月20日、ぼんやり運転していたところに追突される、という事故が起きました。Nさんはその頃、「毎朝起きるのが辛く、出勤もしたくなかった。しかし、休みたくても仕事があるから休めない、と頑なに考えていた」とのことです。
そして「仕事の方でも、生徒から相談を受けたりすることが多くなり、気を遣い、気を張りつめたままになった。やりがいもあるが疲れるという感じで、気を抜くこともうまくできず、目や頭が凝った感じが続いていた。
この頃によく思っていたのは、もともと妊娠中は、ぼんやりしている時期なのだから、難しいことには首をつっこまない方がいい、ということだった。
にもかかわらず、なぜか自分から飛込んでは失敗して落ち込むことをくり返した」と話しました(不整体であることから身体の中心である腰が使えないことが原因。整っていると出たり引いたりの加減ができる)。
その後、三歳の長女にさらに苛立ちをぶつけてしまうようになり、娘にストレス性のじんましんが出て、赤ちゃん帰りをしてしまうという出来事がありました(四 3で詳述)。
Nさんは「四月以降の自身の不調で八つ当たりしてしまい、娘にストレスを与えたことが申し訳なく、また、赤ちゃんにも良くなかったと思って反省したり後悔したり、不安になったり、とにかく情けなくて悲しくて、自分を責めていた」そうです。