野口整体 金井蒼天(省蒼)の潜在意識教育と思想

金井省蒼(蒼天)の遺稿から説く「野口整体とは」

禅文化としての野口整体Ⅰ 活元運動 第二章 四6 活元運動についての質問に答える Ⅰ Q2・Q3

Q2 初めて活元運動を見た時、びっくりしてしまったのですが?

 活元運動の様相に対する予備知識なしで活元指導の会に参加すると、その異様さを怪しく感じて、引いてしまう人が結構いるものと思います。私自身、初めての時はそうでした。

 落ち着いてよく見ると、実は行っている人の「中身」が運動の様子に出ているので、その人の「品」というものが感じられるのです。活元運動は“見るもの”ではないのですが、どうせ見るなら、品の良い人の運動を初めに目にすることで、関心を高めて頂きたいと思います。

「気が乱れると品が悪くなる」とは師野口晴哉の言葉ですが、負の感情が滞り、心に雑念が多くなると(頭がぐるぐるしたことで)気が乱れるのです(品が悪い人とは、このような人)。

 この「気」を調えるのが野口整体で、活元運動を長く行なっていくと、気が調い、動きも洗練され、品の良い運動となって行きます(調身・調息・調心が目標)。

Q3 大勢の中で活元運動をするのには抵抗があるのですが…。

 人間関係で強い緊張を経験してきた人、そうでなくとも大勢が苦手な人は、活元指導の会では弛まないことがあり、活元運動がなかなか出ない場合があります。

 当会では一対一の活元運動指導(個別指導)をしていますので、こういう人はとりわけ個別指導を重ねて利用すると良いと思います。