野口整体 金井蒼天(省蒼)の潜在意識教育と思想

金井省蒼(蒼天)の遺稿から説く「野口整体とは」

体癖論Ⅱ

(補)11種・12種体癖について 体癖論Ⅱ

(補)体癖 12種・11種 11種・12種は〇型、というのはなく、感受性が過敏か、遅鈍かの体質によって分類されるものです。11種は感情や観念など、感じたこと思ったことがそのまま体に現れ、身体表現性障害(昔はヒステリーと言った)という病態に似ています。…

開閉型9種・10種②-体癖論Ⅱ 19

開閉型9種・10種それぞれの特徴 今回は9種・10種それぞれの特徴です。 金井先生から聞いた開閉型というと、宮本信子さん(俳優・9種)、蓮舫さん(政治家・9種)、藤原紀香さん(タレント・10種)が思い出されます(全員、他の体癖と複合している)。体系…

(補)捻れ型の「勝ち負け」の世界

(補)捻れ型の「勝ち負け」の世界 捻れ型は本来、高度経済成長以前の日本に多かった、「喧嘩して仲良くなる」という、義理人情を重んじるタイプの人たちです。かつては、成功者と言えば克己勉励、努力と根性で事業を大きくしていくという捻れ型が多かったの…

捻れ型7種・8種②―体癖論Ⅱ 17

捻れ型7種・8種 それぞれの特徴 捻れるというのは、本来の体癖素質としてある場合と、成育途上での問題で発達の滞りがあり捻る習性がある場合があります。また、腰椎3番は誰にとっても中心となるところで、腰椎3番が弱い=捻れ型体癖、と教科書的に判断…

捻れ型7種・8種①―体癖論Ⅱ 16

今回はいよいよ捻れ型です。五つの体癖の中でも、捻れ型という言葉はからだ言葉的なニュアンスが強いように思います。名は体を表す、と言うか、イメージしやすいですね。 では、捻れ型の内容に入ります。 今回はいよいよ捻れ型です。五つの体癖の中でも、捻…

(補)前後型5種・6種 自由へのあこがれ

自由へのあこがれ 野口晴哉先生は、前後型五種体癖は現代文明の「生存適者」であると述べました。合理性に優れ、変化と発展性を求め、「自分の意志で行動する」自由を求める要求に敏感なのが、この体癖です。これに対し、六種体癖は自分が行動するよりも、周…

前後型5種・6種②―体癖論Ⅱ 15

前後型5種・6種 今回は前後型各種の特徴です。前後型共通の特徴として、立ち上がる時も上肢で動作し、歩く時も上肢がよく動く上肢行動型である、ということを補足させてください。 5種は疲れると6種的になり、6種は体が整って勢いが出てくると5種的に…

前後型5種・6種①―体癖論Ⅱ 14

前後型5種・6種に共通した特徴 今回は前後型5種・6種です。前後型の場合、体癖素質として前後型がある人と、適応のためそうなっている人がいるのが現代の特徴です。 時代的傾向として、前後型化することが社会的適応に有利に働く状況があるので、体癖素質…

(補)三種の母と四種の娘ー「違い」を理解する難しさと体癖

三種の母と四種の娘ー「違い」を理解する難しさと体癖

左右型3種・4種②―体癖論Ⅱ 13

左右型3種・4種各論 体癖論を学ぶ上では、「自分のものの見方は一面的である」ということを発見することが大切です。自分と共通していないと反感を感じる、という人が多いのですが、それを超えて、自分を理解し、自分と他者との違いを理解することを学びま…

左右型3種・4種①―体癖論Ⅱ 12

左右型3種・4種の共通した特徴―腰椎2番 左右運動と感情

上下型1種・2種②―体癖論Ⅱ 11

上下型1種・2種 思ったよりも書く内容がいっぱいで、二回になってしまいました。今回も上下型、1種と2種の特徴です。 上下型1種 1種は緊張した時、首(頸椎筋)から肩が硬くなって、首が前に出る。 考えることが要求を実現するための「運動」であり、…

上下型1種・2種①―体癖論Ⅱ 10

今日から上下型1種・2種の各論に入ります。 上下型1・2種の共通した特徴 上下型1種の体型的特徴はわりと似ていて、顔も長くて体型も細長いのが典型的です。でも、体癖は複合しているので、一見分かりにくい場合もあります。 しかし、上下型かどうかを観…

体癖各論-体癖論Ⅱ 9

五型十種の体癖 これからいよいよ、五型十種の体癖各論に入ります。 金井先生の『「気」の身心一元論』(2011年)には、第四章に体癖論が置かれ、体癖表としてそれぞれの体癖の特徴がまとめられています。 その後、先生の執筆はさらに増し、原稿が増え『上・…

「対話」における体癖①―体癖論Ⅱ 7

整体個人指導における感受性の理解 金井流個人指導では、身体の観察を通じて受け取った「情動」体験に焦点を当てます。相手の感じ方(敏感に感じることは何か)を理解することで、「なるほど、ショックを受けるわけだ」とか、「怒り爆発するわけだ」など、相…

体癖修正とは何か②―体癖論Ⅱ 6

体癖的特性が偏ると、生きる力の全体性を損なう (金井) 体癖修正とは、体癖による「生活上の妨げとなるもの」を修正するということで、正確には体癖的偏り疲労の修正(さらには偏り疲労を作り出す体の歪みの修正)、という意味です。 師が言う「生活」とは…

体癖修正とは何か①―体癖論Ⅱ 5

生活に妨げとなる体癖現象を修正する 今回の内容は、上下型が主題になっています。背が高くて痩せていると、「上下型」に見えてしまうこともありますが、小柄な上下型もいますし、偏りで上下型的になっている人は相当にいます。 体癖としては、一番特徴的な…

体癖と運動習性―体癖論Ⅱ 4

体癖と運動習性 (金井) ある体癖は、ある傾向の感受性が余分にはたらくというものであり、体の体癖状況を観て、その人の持っている体の感じ方を知ることができるのです。 同じ体癖を有する人は共通した姿勢を取る傾向があり、その体型も類似しています(例…

体癖と感受性―体癖論Ⅱ 3

体癖の図 感受性・重心位置となる腰椎

運動系の研究から始まった人間の探求「体癖」-体癖論 2

運動系の個人特性を観る (金井) 師野口晴哉は、運動系の研究(裡の要求を実現する「構造と機能」の相違)が体癖論へと発展したことについて、次のように述べています(「体癖の活用」『月刊全生』)。 人間と運動系の構造 この体癖講座で私がお話しようと…

体癖修正-体癖論Ⅱ 1

「理性」では観えない体癖 今日から体癖Ⅱ、より具体的な体癖の内容に入ります。本の原稿では一つの章ですが、ブログでは二つに分けました。それは、この体癖論Ⅱ以降は、未完成の部分を含んでいて、補足や再編が必要な部分であることも申しあげておきます。 …