野口整体 金井蒼天(省蒼)の潜在意識教育と思想

金井省蒼(蒼天)の遺稿から説く「野口整体とは」

はじめに― 現代における野口整体の社会的立脚点を定める

野口整体と科学 はじめに5

如是我聞 『病むことは力』第五章に表した私の高校時代の苦しかった思いは、当時が、高度経済成長という日本の敗戦による影響を受けた時代であったことによるものでした。 そして、幕末・明治維新から敗戦後の高度経済成長に至る時代の背景には、「科学文明…

野口整体と科学 はじめに4

「近代科学」を相対化し、「東洋宗教」を再考して野口整体の「思想と行法」を身につける 野口整体に関心を持つ人においては、現代人の「心と体」の問題が、科学の時代において存在していることを知り、近代科学的な西洋医学の「思想と方法」と、東洋宗教的な…

野口整体と科学 はじめに3

今回は、はじめに の後半部です。冒頭に「こうも頭で生きる人が多くなってしまった」という野口晴哉先生の言葉が引用されています。 しかし、「頭で生きていない」というのはどういうことなのか?と問われても、分からない人が多いのが現代ではないでしょう…

野口整体と科学 はじめに2 

身体を開墾する野口整体の源は東洋宗教―『病むことは力』終章からの取り組み 「日本の身体文化を取り戻す」という命題 初出版『病むことは力』(春秋社)を、2004年6月、上梓することができました。取り掛かって一年九ヶ月後のことでしたが、師野口晴哉28周…

野口整体と科学 はじめに1

はじめに― 現代における野口整体の社会的立脚点を定める 一般社団法人 野口整体 気・自然健康保持会 代表理事 金井蒼天 1 野口晴哉生誕百年と大震災― 医療に依存せず「自身の生命力を拠り所とする」生き方を考える 野口整体を創始した師野口晴哉(1911年9月…

(補)『「気」の心身一元論』出版時の「はじめに」

今回は、2011年出版の『「気」の身心一元論』(静岡学術出版)の はじめに を紹介します。 題に「野口晴哉生誕百年」とありますが、この年の5月、私は先生に愉気をした時に、これまでにない異常を感じました。先生にそのことをお伝えすると、「そうか…」と、…