野口整体 金井蒼天(省蒼)の潜在意識教育と思想

金井省蒼(蒼天)の遺稿から説く「野口整体とは」

序章 本書へのアプローチ

野口整体と科学 序章 二5

「五氏の思想」を通じて解った「私がなぜ科学に取り組んだのか」

野口整体と科学 序章 二4

4 科学万能(理性至上)主義を批判した井深氏の精神の基盤を成す東洋宗教(儒教)

野口整体と科学 序章 二3

科学が置き忘れた人間の心― 対象化して認識する科学的知性=「理性」

野口整体と科学 序章 二2

井深 大から始まった「近代科学」についての学び 私は団塊の世代(1948年2月生)で、東京オリンピック(1964年10月10日開催)前後に高校生活を送りました。 当時は、戦後の高度経済成長下に大学受験競争が激化し、それは、その後の時代にも続く受験戦争の幕…

野口整体と科学 序章 二1

二 井深 大に始まる五氏の思想との出会い 今回から序章二に入ります。中村天風の思想については、このブログで以前紹介しましたが、序章二では、井深大の思想と活動について多く述べられています。 井深大は野口晴哉と交流があり、休みの日に開発途上のトラ…

野口整体と科学 序章一6

中巻『野口整体とユング心理学』の序章 野口晴哉生誕百年―臨床心理による整体指導 では、上村浩司医師(1965年生)との対話を紹介しました。 その冒頭で、上村氏は「西洋医学というのは、科学的な物の見方が中心なんです。科学とは目に見えるものを中心とし…

野口整体と科学 序章一5

金井先生は、野口整体を教える上で共有できる基盤がないとしたら、どうすればよいのかを考えるようになりました。本当に、身体的、感覚的基盤というのは、野口整体を学び、身に付けていく上で「言語」のようなものなのです。 それでは今回の内容に入ります。…

野口整体と科学 序章一4

前回、金井先生が「浦島太郎的体験」と言っていることについて少し補足したいと思います。 野口整体で身心ともに健康、または能力が十全に発揮できると観る時の目安というのが「身心の中心が丹田にある」という状態です。 しかし、現代社会で「優秀」と評価…

野口整体と科学 序章一3

今回紹介する3に、「ハウツー的な「科学的・方法論」としてではなく…」というところが出てきます。当時『病むことは力』続編を出版社から依頼されたのですが、このような内容を「野口整体の本」として出すことを求められた経緯があり、そのことを意味してい…

野口整体と科学 序章一2

今回の文章に「2005年秋より後継者養成のため「整体指導法講習会」を始めましたが…」というところがありますが、私はこの時に入門した一人で、「団塊ジュニア世代」でもあります。 先生は団塊世代に当たるわけですが、この団塊世代そのものが新世代の日本人…

野口整体と科学 序章一1

本書へのアプローチ― どのようにしてこのような思想に至ったか 一 なぜ、科学をこれほど持ち出したのか― 本書がどのようにしてできたか 初出版以後の私の軌跡― 野口整体の社会的立脚点を考察する 『病むことは力』初出版(2004年6月22日)直後からは、筆力の…

『野口整体と科学』序章 身体性の衰退を観通していた師野口晴哉

今回から序章に入ります。初回は「正座再考」の原文と現代語訳を紹介します。この文章が書かれた昭和六年という時代は、日本が軍国主義化を強めていく時代でした。 一見、国粋主義的にも受け取れる表現がありますが、掛け声だけ勇ましくて、日本人の長所や美…